カブの話

かぶは、アブラナ科でカブラとも言う。原産地は、ヨーロッパ及びアジアのアフガニスタン地方。日本へは大根より早く
伝わり、奈良時代には既に栽培されていたことが、長家王の邸宅跡から出土した木簡に記されています。
日本書紀には、蕪青の名で古くはクキタチ(茎立)とも呼ばれ、春の七草の一つ「スズナ」は、蕪の別名称です。
品種は大きくアジア系と、ヨーロッパ系に二分され、根の大小や色によって、大カブ、小カブ、白カブ、赤カブなどに
わけられます。また、聖護院カブ、大阪の天王寺カブ、東京の金町小カブなど、各地の地名を冠して親しまれています。
カブの成分は、ほとんどが水分ですが、大根同様に、ビタミンCやアミラーゼ(でんぷん分解酵素)を豊富に含みます。
葉には、カロチンやビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム等も多いようです、春先は、まだまだ風邪をひきやすく、
肌も乾燥して荒れがちな季節です。
ビタミンCや栄養素をたっぷり含んだカブは、この季節にぴったりの健康食。もしも風邪をひいたら、熱々のカブの汁物
などで、体を芯から 温めましょう。お部屋もポカポカにして、早めに床に就けば効果ありです。

120222181328